WORLD TRIVIA / EUROPE
世界の国々の面白い雑学 — ヨーロッパ編
スイス軍が隣の国に迷い込んだ。国旗が空から降ってきたという伝説がある。海が勝手に音楽を奏でる。ヨーロッパの国々には、ガイドブックの定番から少し外れた、不思議な歴史や自然がある。
44カ国・地域の記事には実際の写真や地図と出典を掲載。コソボやバチカンも含む。※地域区分・掲載は国際的な国家承認についての立場を意味しません。ロシアとトルコはアジア編に収録しています。
EUROPE / NORTH
北ヨーロッパ 10記事
極夜の氷のホテル、種子の金庫、世界最初の地下鉄とオンライン投票
デンマーク国旗が「天から降ってきた」という伝説は本当か
デンマークの赤地に白十字の旗は、1219年の戦いで空から降ったと伝えられる。その舞台は現在のエストニア。史実とは区別しながら長く語られてきた物語だ。
記事を読むエストニアでは、ネットで投票し直すこともできる
オンライン投票ができるエストニアでは、期間中に再投票することも認められている。あとから投票所で紙の票を投じた場合、そちらが優先される仕組みだ。
記事を読むフィンランドでは、サウナが300万室以上あるとされる
人口約560万人のフィンランドには、サウナが300万室以上あるという推計がある。家や別荘、集合住宅で、サウナは特別な娯楽というより日常の一部だ。
記事を読むアイスランド沖に生まれた島で、研究者は最初の一株を待った
1963年、海底火山の噴火でスルツェイ島が誕生した。ほとんど誰も上陸できない島で、研究者たちは生き物が何もない土地へ移り住む過程を見守っている。
記事を読むアイルランドの5000年前の墓は、冬至の朝だけ光が奥へ届く
ニューグレンジの細長い通路には、冬至前後の日の出の光が約17分間差し込む。石の建物に組み込まれた精密な方角合わせだ。
記事を読むラトビアの滝では、魚を空中で受け止める漁が行われた
ヴェンタの滝では、春に上流を目指す魚が水面から跳び上がる。昔はその魚を籠で捕まえる仕組みまであった。
記事を読むリトアニアの丘では、十字架が撤去されても再び増え続けた
リトアニア北部の平原に、無数の十字架が重なった小さな丘がある。大きな木の十字架のすき間に小さなものが立ち、周囲にも次々と並ぶ。人が一生かけて数えても大変そうな光景だ。
記事を読むノルウェーの種子貯蔵庫は、実際に戦争で失われかけた農業を支えた
北極圏の雪山に、コンクリートの入口だけが突き出した不思議な施設がある。ノルウェーのスヴァールバル世界種子貯蔵庫だ。世界各地の農作物の種子を長期保存するため、山の内部を冷やしてつくられた「バックアップ用の金庫」である。
記事を読むスウェーデンには、春になると客室が溶けてしまうホテルがある
真っ白な氷のベッドに、青い光で照らされた壁。スウェーデン北部のユッカスヤルヴィには、氷と雪で客室をつくる「アイスホテル」がある。
記事を読むロンドン最初の地下鉄は、地下で蒸気機関車を走らせていた
地下鉄のホームに煙を出す蒸気機関車が入ってくる。今なら換気の問題が心配になるが、1863年にロンドンで開業した世界初の地下鉄は、本当にそんな乗り物だった。
記事を読むEUROPE / WEST
西ヨーロッパ 9記事
空港が海面より下にある国から、632年かけて完成した大聖堂まで
オーストリアの巨大な氷の洞窟は、冬の冷気を夏まで残す
夏の山道を登り、洞窟の入口に近づく。外では緑の草が揺れているのに、洞窟の奥へ足を踏み入れると、そこには白い氷の世界が広がっている。オーストリアのザルツブルク近郊にある「アイスリーゼンヴェルト」は、巨大な氷の洞窟として知られる場所だ。
記事を読むベルギーの巨大な銀色の建物は、鉄の結晶を表している
ブリュッセルの空に、銀色の球体が九つ浮かんでいる。球と球の間には太い管が伸び、遠くから見ると巨大な宇宙ステーションのようだ。
記事を読むパリの地下に人骨が並ぶのは、都市の墓地が過密になったため
パリといえば美術館やカフェ、石畳の街並みが思い浮かぶ。だが、観光客の足元の深いところには、まったく別のパリがある。壁のように積まれた人骨が延々と続く「カタコンブ」だ。
記事を読むドイツのケルン大聖堂は、632年かけて完成した
ドイツのケルンにある大聖堂は、二つの尖塔が空へ伸びる壮大な建物だ。しかし、最初の建築家が着工した時代と、最後に完成を祝った時代は、まるで違う世界だった。
記事を読むスイス軍の兵士170人は、道を間違えてリヒテンシュタインに入った
2007年3月、スイス軍の兵士およそ170人が、隣国リヒテンシュタインの領内へ入ってしまった。国境を越える部隊と聞けば大事件だが、実際には戦争でも挑発でもない。
記事を読むルクセンブルクでは、電車やバスに切符なしで乗れる
電車に乗ろうとして券売機を探す。しかしルクセンブルクでは、国内の普通の公共交通を利用するなら、そもそも切符を買わなくてよい。2020年から、国内のバス、トラム、鉄道の多くで運賃が無料になったからだ。
記事を読むモナコでは、普段の街路が世界最高峰のレースコースになる
きれいな港を見下ろす坂道、ホテルの前の交差点、海沿いの道路。モナコでは、普段は住民や観光客が使うこうした場所が、年に一度、F1のレースコースになる。
記事を読むオランダのスキポール空港は、かつて湖底だった場所にある
アムステルダムの空の玄関口は、海面より4メートル以上低い。1852年に干拓された湖の底へ飛行場が造られ、現在も排水が欠かせない。
記事を読むスイスでは、標高3454メートルの駅まで列車が登る
標高3千メートルを超える山へ登るには、特別な装備と厳しい登山が必要だと思うだろう。ところがスイスには、電車の座席に座ったまま標高3,454メートルの駅へ到着できる場所がある。
記事を読むEUROPE / SOUTH
南ヨーロッパ 16記事
海が奏でる音楽、魚の顔をした石像など
アルバニアには17万基以上のコンクリートの防御施設が残された
アルバニアの海岸や畑に点在する丸い小屋は、冷戦時代に築かれたトーチカだ。軍事施設は一国の風景を変えるほど大量につくられた。
記事を読むアンドラの国家元首には、フランス大統領とスペインの司教が並ぶ
フランス大統領はフランスの国家元首だ。これは当然だが、実はもう一つ国家元首の肩書を持っている。ピレネー山脈にある小国アンドラの「共同公」である。
記事を読むボスニア・ヘルツェゴビナの石橋は、戦争で崩れてから再建された
ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルに、川を一跨ぎするような美しい石橋がある。写真では昔からそこに立っているように見えるが、現在の橋は21世紀に再建されたものだ。
記事を読むクロアチアの海岸では、35本の管が波に合わせて鳴る
ザダルの海沿いには、楽器が見当たらないのに音が聞こえる階段がある。波が空気を押して演奏する「海のオルガン」は、潮と風で毎回違う音を生む。
記事を読むギリシャ沖の沈没船から見つかった、2000年前の歯車式計算機
海底から引き上げられた腐食した青銅の塊に、精密な歯車が隠れていた。アンティキティラ島の機械は、月食や日食の周期まで示す古代の天文計算機だった。
記事を読むイタリアのピサの斜塔は、倒れないように直しても傾きを残した
イタリアのピサの斜塔は、写真を見れば一瞬でわかるほど傾いている。もし新しい建物を建ててこんなに傾いたら、大問題になるだろう。ところがこの塔は、傾いていること自体が世界的な名物になった。
記事を読むコソボの国旗は、国の輪郭そのものを描いている
青い地に金色の形、そして六つの白い星。コソボの国旗をよく見ると、中央の金色の模様は花でも動物でもない。コソボの地図そのものだ。
記事を読むマルタの巨石神殿は、エジプトの大ピラミッドより古い
地中海の小さな島に、紀元前4千年紀から巨大な石を組み上げた神殿が築かれた。誰が何のためにつくったのか、謎も多い。
記事を読むモンテネグロでは、川が山に千メートル級の谷を刻んだ
モンテネグロの山を走ると、緑の谷が突然、地面の奥へ割れ込むように見える場所がある。タラ川が長い時間をかけて削った渓谷だ。周囲の山と谷底との高低差は場所によって千メートルを超え、ヨーロッパでも特に深い峡谷の一つとされる。
記事を読む北マケドニアのオフリド湖には、何百万年も続く進化の歴史がある
湖は数百年、長くても数千年くらいで姿が変わるものだと思うかもしれない。ところが北マケドニアとアルバニアの国境に広がるオフリド湖は、約200万〜300万年前から存在し続けてきたと考えられている。
記事を読むポルトガルのベルトラン書店は、1755年の大地震を越えて営業を続けた
本屋という商売は、新しい本が次々に生まれることで成り立っている。ところがポルトガルのリスボンには、同じ屋号で18世紀から続く書店がある。「ベルトラン書店」で、創業は1732年。
記事を読むサンマリノでは、半年ごとに国家元首二人が交代する
国のトップといえば、大統領や国王が一人いる姿を思い浮かべる。ところがイタリア半島の小国サンマリノでは、国家元首がいつも二人いる。「執政」と呼ばれる二人が、共同でその役割を担う。
記事を読むセルビアのレペンスキ・ヴィルには、魚のような顔の石像が残る
大きな目、広い口、どこか魚に似た顔。セルビアのドナウ川沿いの遺跡「レペンスキ・ヴィル」からは、こんな不思議な石像が見つかっている。現代の漫画のキャラクターのようにも見えるが、造られたのは非常に古い時代だ。
記事を読むスロベニアの洞窟で、22匹の「ドラゴンの赤ちゃん」が生まれた
2016年にポストイナ鍾乳洞でホライモリの卵が64個確認され、22匹が孵化した。赤外線カメラによって、人間がほとんど見たことのない成長過程が記録された。
記事を読むスペインの人間の塔は、見えない土台の支えで高くなる
町の広場に人々が集まり、肩の上にさらに人が登っていく。何段もの人間の塔が伸び、頂上には小さな子どもが立つ。スペインのカタルーニャ地方で伝えられている「カステルス」という伝統行事だ。
記事を読むバチカンの国籍は、仕事や職務とともに変わることがある
世界の多くの国では、どこで生まれたか、親がどの国籍かによって国籍が決まる。ところが、国土が極めて小さなバチカン市国では、少し違う考え方が取られている。
記事を読むEUROPE / EAST
東・中央ヨーロッパ 9記事
最古の金製品、骨のシャンデリア、動く砂丘と深すぎる地下鉄
ベラルーシの野生バイソンは、動物園に残った個体から戻ってきた
体重が数百キログラムにもなる巨大な牛のような動物が、森の奥から姿を現す。ベラルーシとポーランドにまたがるビャウォヴィエジャの森に暮らすヨーロッパバイソンだ。
記事を読むブルガリアの工事現場から、ピラミッドより古い黄金が現れた
1972年、ヴァルナ近郊で発見された墓地には紀元前5千年紀の金製品が大量に埋葬されていた。墓によって副葬品の量が大きく違うことも重要な発見だった。
記事を読むチェコの納骨堂では、人骨でシャンデリアがつくられた
セドレツ納骨堂のシャンデリアや紋章は、人間の骨を組み合わせてできている。異様な装飾の背景には、中世の埋葬文化と19世紀の職人の仕事がある。
記事を読むハンガリーの温泉では、湯船につかりながらチェスをする
外は冬。湯気が立ちこめる屋外プールで、胸までお湯につかった人たちが真剣に盤面を見つめている。
記事を読むモルドバでは、採石場の跡が地下のワイン都市になった
首都キシナウ近郊のクリコヴァには、車で走れる地下通路と大量のワインがある。地下都市のような貯蔵庫は、石灰岩を採掘した跡を利用したものだ。
記事を読むポーランドには、森を埋めながら動く砂丘がある
スウォヴィンスキ国立公園の砂丘は、風に運ばれて少しずつ移動する。バルト海沿岸の涼しい土地に、森を砂に変えてしまう風景がある。
記事を読むルーマニアの地下塩鉱山には、観覧車と遊び場がある
観覧車に乗るなら、街の夜景や海を見下ろしたい。ところがルーマニアの「サリナ・トゥルダ」で観覧車から見えるのは、岩塩の壁と巨大な地下空間だ。
記事を読むスロバキアの洞窟は、冷たい空気が逃げにくい天然の氷室
夏の森から洞窟へ入ると、空気が急に冷たくなる。スロバキアのドブシンスカー氷穴では、地上が緑に包まれる季節でも、洞窟の内部に厚い氷が残っている。
記事を読むウクライナの地下鉄駅は、地上から105メートルも下にある
地下鉄の入口からエスカレーターへ乗る。普通なら間もなくホームに着く。しかしウクライナの首都キーウにあるアルセナーリナ駅では、なかなか地下への旅が終わらない。
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