ひとくち雑学 · 経済

モルドバでは、採石場の跡が地下のワイン都市になった

更新日:2026-10-30
モルドバのクリコヴァの地下ワイン貯蔵施設
モルドバのクリコヴァの地下ワイン貯蔵施設撮影・制作:Visem / Wikimedia Commons(画像の原典) · CC BY 4.0(表示サイズのみ変更)

モルドバの首都キシナウの近郊には、車で走れるワイン貯蔵庫がある。入口から地下へ下り、通路を進んでいくと、道路の両脇に大量のボトルが保管されている。通路には名前までつけられており、初めて訪れる人には地下の街を走っているように見えるという。

クリコヴァと呼ばれるこの施設は、石灰岩を採掘した地下の坑道を利用したものだ。石を切り出すために掘られた道は広く、天井も高い。人が歩くだけでなく、小型の車両で移動しなければ不便なほど通路が長く続く。

ここにワインを保管するのには理由がある。地上では季節によって温度が大きく変わるが、地下の深い場所は比較的安定している。ワインの品質を保つための条件が、かつての採石場にそろっていたのである。クリコヴァはワインの製造や保存だけでなく、見学や試飲のツアーも行っている。

モルドバは長いワイン生産の歴史を持つ地域で、地下貯蔵庫はその文化を支える施設の一つになってきた。普通なら資源を掘り出したら役割を終える坑道が、ここでは何十年にもわたりワインを熟成させる場所に生まれ変わっている。

REFERENCES

参考文献・出典

  1. Cricovaワイナリー・公式サイト ↗Cricovaワイナリー・公式サイト

リンク先は外部サイトです。本文は資料を参考に独自に執筆しています。