ベラルーシとポーランドにまたがるビャウォヴィエジャの森には、ヨーロッパバイソンが暮らしている。肩の高い大きな体と、分厚い毛に覆われた前半身を持つ、ヨーロッパ最大級の陸上哺乳類だ。
この動物は、20世紀に野生から一度姿を消した。狩猟や戦争などの影響で減少し、1920年代には自然の森に生き残る個体がいなくなったとされる。そこで人々は、動物園や飼育施設に残っていた少数の個体をもとに繁殖を進め、再び森へ放す取り組みを始めた。
野生で歩く姿が見られるようになったからといって、昔の状態に完全に戻ったわけではない。生き残った祖先の数が少ないため、遺伝的な多様性が限られる。病気や餌の条件、生息地の管理も継続して考える必要がある。
森の中の巨大な牛のような姿を見れば、古くから途切れず暮らしてきた動物のように見える。しかし現在の個体群の歴史には、飼育下で種をつなぎ、森林へ戻した人間の長い活動も含まれている。
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