北マケドニアとアルバニアの国境に広がるオフリド湖は、非常に古い湖として知られている。湖ができた時期はおよそ200万~300万年前と推定され、その間に多くの生き物が独自の進化を遂げてきた。
普通の湖は長い年月の中で土砂に埋まったり、水の出口が変わったりして姿を変える。オフリド湖は地殻の動きでできた深い盆地にあり、長く水の環境が続いたことが重要だ。ほかの湖と隔てられた中で暮らす生き物は、独自の形や生態を獲得することがある。
この湖には、ほかでは見られない魚や貝、藻類など200種以上の固有種が知られている。表面は一つの湖でも、水中には多くの系統がそれぞれの進化を続けてきた。
湖畔の町オフリドは古い教会や歴史的建物でも有名だ。しかし、街の観光や開発、排水が水質を変えれば、その長い自然史も影響を受ける。何百万年もかけて生まれた固有種は、環境の変化に短期間で対応できるとは限らない。
