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パリの地下に人骨が並ぶのは、都市の墓地が過密になったため

更新日:2026-10-30
パリの地下に並べられた頭蓋骨や人骨
パリの地下に並べられた頭蓋骨や人骨撮影・制作:Diego Delso / Wikimedia Commons(画像の原典) · CC BY-SA 4.0(表示サイズのみ変更)

パリの地下にあるカタコンブでは、頭蓋骨や大腿骨が壁のように並んでいる。地下の迷宮で人を驚かせるためにつくられた施設に見えるが、始まりは18世紀の都市が抱えた現実的な問題だった。

パリでは人口が増え、古い墓地が過密になって衛生上の懸念が生じていた。その対策として、墓地に埋められていた遺骨を地下へ移す計画が進められる。使われたのは、かつて建築用の石材を切り出した地下採石場の空間だった。

1780年代から遺骨の移送が始まり、長い年月をかけて何百万もの人々の骨が集められたとされる。後には骨が整然と並べ直され、通路には死や人生を考えさせる文章なども加えられた。現在見学できるカタコンブの姿には、墓地問題への対処と、のちの展示の歴史が重なっている。

地上で大きく発展した都市の下には、街をつくるために掘った地下坑道がある。その空間が、今度は街の死者を収める場所になった。パリの地下は、都市の別の歴史が積み重なった場所だ。

REFERENCES

参考文献・出典

  1. パリ市立カタコンブ博物館 ↗パリ市立カタコンブ博物館

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