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世界初の信号機はガス灯式で、設置から1か月足らずで爆発した

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更新日:2026-10-31

1868年12月10日、ロンドンの国会議事堂の近くに、世界初の交通信号機が設置された。

自動車が大勢走るようになる何十年も前のことである。道路を行き交っていたのは、主に馬車や歩行者たちだった。当時の信号機は電気で点灯するものではなく、夜にはガス灯が赤と緑に光り、昼間は腕木の向きで進むか止まるかを知らせる仕組みだった。

ところが1869年1月2日、信号機は爆発してしまう。操作していた警察官が負傷した。設置から一か月も経っていなかった。

鉄道の仕組みを街角へ持ち込んだ

19世紀のロンドンでは、馬車の往来が増え、交差点の混雑が問題になっていた。車の流れを人の判断だけでさばくのには限界がある。そこで鉄道の信号を参考にした交通整理の装置が考案された。

当時、鉄道では腕木式の信号機が用いられていた。棒の角度によって列車の進行を指示する仕組みだ。昼間はそれを応用し、夜は赤と緑のガス灯を使って見分けられるようにした。

交通を機械の合図で整理する考え方自体は、現代の信号とよく似ている。しかし、光源が可燃性のガスだったことは大きな違いだった。

爆発のあと、どうなったのか

信号機は事故後に撤去された。その後、交通信号が普及するまでには長い時間がかかった。

アメリカのクリーブランドで電気式の赤・緑の信号が登場したのは1914年。赤・黄・緑の三色信号が使われるようになるのはさらに後である。

「道路の安全のためにつくられた装置が、かえって事故を起こしてしまった」というのが最初期の交通信号の歴史だ。今日ではごく普通の交差点の信号も、鉄道の信号を馬車の街に持ち込み、ガス灯で光らせた時代から始まっている。

REFERENCES

参考文献・出典

  1. When were the first traffic lights installed? ↗National Motor Museum

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