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ニュージーランドでは、女性が投票できても立候補は禁止されていた

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更新日:2026-10-31

1893年、ニュージーランドは女性に国政選挙の投票権を認めた。選挙では9万人を超える女性が実際に票を投じた。女性参政権の歴史を語るとき、世界に先駆けた国として名前が挙がるのはこのためだ。

しかし、この年の選挙で女性が議員になろうとしても、立候補することは許されなかった。投票することはできるのに、投票してもらう側にはなれなかったのである。

選ぶ権利と、選ばれる権利は別だった

女性が投票できるようになると、その票は政治家にとって無視できない力になった。それでも国会の議席は、なお男性だけのものだった。

投票権と立候補の権利は、法律上別々に決められていた。女性の立候補が認められたのは1919年。投票できるようになってから26年後のことだ。その間に政党政治も戦争も社会も変化していたが、女性は国会議員を自分たちで選べても、議員としてそこで政策を決めることはできなかった。

1919年12月の総選挙には、ロゼッタ・ボーム、アイリーン・クック、エレン・メルヴィルの3人が立候補した。しかし全員が落選する。メルヴィルはその後も立候補を続け、合計7回の選挙に挑戦した。オークランドの市議会議員にはなれたが、国会で議席を得ることはできなかった。

立候補が合法になったことと、当選するための支持や政党の後押しが得られることは違った。女性候補に対する差別も残っていた。

最初の女性議員が生まれたのは40年後

1933年9月、エリザベス・マコームズが補欠選挙で当選した。ようやくニュージーランドで最初の女性国会議員が誕生した。

彼女が受け継いだ議席は、亡くなった夫ジェームズ・マコームズが長く保持していた選挙区のものだった。夫は前回の選挙でわずか32票差の接戦を制していたが、エリザベスは2600票の多数を得て勝利した。彼女自身も以前から選挙に挑戦してきた政治家であり、単に夫の代わりに名前を載せたわけではない。

1893年から1933年まで、ちょうど40年。世界に先駆けた女性参政権があっても、女性が国の法律をつくる議席に座るまでには、それだけの時間がかかった。

REFERENCES

参考文献・出典

  1. 100 years since women gained the right to stand for Parliament ↗New Zealand Parliament
  2. Our elections through history ↗New Zealand Parliament

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