トルクメニスタンのダルヴァザにある巨大な穴は、夜になると赤く輝いて見える。地獄の入口を思わせる光景から「地獄の門」と呼ばれてきた。しかし燃えているのはマグマではなく、地下から漏れ出す天然ガスだ。

よく語られる話では、1971年の掘削事故によって地面が崩れ、漏れ出したガスを燃やしたことが始まりとされる。ただし、実際に火がついた時期や経緯には異なる証言もあり、すべてを確定した歴史として扱うことはできない。
天然ガスが長く燃え続けることは、燃料の損失であるだけでなく、温室効果ガスや環境への影響という問題も生む。そのため政府はガスの流出を減らし、炎を弱めるための対策を進めてきた。
観光客を引きつけてきた炎は、人間の資源開発と地質条件が重なってできた光景だ。自然の不思議に見えても、人間の活動がその成り立ちに関わっている可能性がある。