韓国の済州島には、かつて熱い溶岩が流れていた長い地下トンネルがある。鍾乳洞のように水が岩を溶かしてできたのではなく、溶岩そのものの流れによって空洞がつくられた。
火山から流れ出した溶岩は、表面から先に冷えて固まることがある。しかし内部では熱い溶岩が川のように動き続ける。やがて中の流れが途切れて溶岩が抜けると、外側の硬い殻だけが残り、地下に長い通路ができる。
済州島の万丈窟(マンジャングル)は、そうした溶岩洞窟の代表例で、全長は約7キロメートルに及ぶ。洞窟内には溶岩の流れや冷え方を示す模様が残り、かつての活動の様子を調べる手がかりになる。
現在、暗い洞窟の床を人が歩いている場所も、ずっと昔には高温の溶岩が通っていた。地表の火山が活動を終えても、地下には流れの跡が長く保存されることがある。