ひとくち雑学 · 地理

ロシア・バイカル湖の黒い氷は、透明なため水が透けて見える

更新日:2026-10-30

シベリアのバイカル湖は、冬になると広い範囲が氷に覆われる。ところが場所によっては氷が白くなく、ガラスのように透き通って見える。足元には深い亀裂や閉じ込められた気泡が見え、黒っぽい水の上に立っているように感じることもある。

ロシア・バイカル湖の冬に見られる透明な黒い氷の実写写真
ロシア・バイカル湖の冬に見られる透明な黒い氷の実写写真。撮影・制作:Sergey Pesterev / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0(縮小表示のみ)

バイカル湖は世界で最も深い淡水湖として知られ、最大水深は1600メートルを超える。透明に見える氷ができる条件には、雪の積もり方や水の凍り方、氷の内部に取り込まれる気泡などが関わる。雪に覆われた場所なら、同じ湖でも白い氷に見える。

氷が黒く見えるのは、黒い物質でできているからではない。氷を通して、その下にある水の暗い色が見えるためだ。透明な氷が広がる時期には、内部のひび割れが幾何学模様のように浮かび上がる。

写真で美しく見える場所が、安全に歩ける場所と一致するとは限らない。氷の厚さや亀裂の状態は場所と季節によって違うため、観察には現地の安全情報が欠かせない。

REFERENCES

参考文献・出典

  1. UNESCO世界遺産センターが公開する解説・資料(ロシア) ↗専門資料・公式機関
  2. 画像の原典:Black ice of Baikal.jpg ↗Wikimedia Commons

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