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パレスチナのエリコには、ピラミッドよりはるかに古い石の塔がある

更新日:2026-10-30

ヨルダン川西岸地区のエリコにあるテル・エス・スルタン遺跡には、約1万年前にさかのぼる石の塔が残っている。高さは約8メートル。内部には階段があり、人々が上り下りできる構造になっている。

パレスチナ・エリコのテル・エス・スルタン遺跡で発掘された新石器時代の塔
パレスチナ・エリコのテル・エス・スルタン遺跡で発掘された新石器時代の塔。撮影・制作:Reinhard Dietrich / Wikimedia Commons / Public domain(縮小表示のみ)

この時代には、狩猟採集だけでなく、定住や農耕の新しい生活が各地で広がり始めていた。エリコ周辺には水が得られる場所があり、集落の形成に有利な条件があった。金属の道具が一般的になるより前に、人々は石を積み重ね、大きな建造物をつくった。

塔が何のために建てられたのかは、簡単には決められない。防御や共同体の儀礼、集落を象徴する構造物など、研究者の間ではさまざまな説明が提案されてきた。

古代の建築と聞くと王や帝国の名前を連想しがちだ。しかしエリコの塔は、そうした国家が現れるよりはるか以前から、人間が集団で大きな構造物を築いていたことを示している。

REFERENCES

参考文献・出典

  1. UNESCO世界遺産センターが公開する解説・資料(パレスチナ) ↗専門資料・公式機関
  2. 画像の原典:Tower of Jericho.jpg ↗Wikimedia Commons

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