世界第2位の高峰K2は、標高8611メートル。パキスタンと中国の国境にあるカラコルム山脈にそびえる。エベレストのように人の名前を思わせる呼び名ではなく、「K2」という記号がそのまま広く使われている。

この名前は19世紀の測量に由来する。英国側の測量隊がカラコルム山脈の山々に記号と番号を付け、K1、K2といった呼び方で整理した。後にほかの山では現地の名前などが広く使われるようになったが、K2は仮の記号が定着した。
もちろん、記号の名前だからといって山が平凡なわけではない。K2は急な岩と氷の斜面、天候の厳しさで知られ、高所登山の中でも難しい山の一つだ。
もともと測量の仕事で位置を管理するために付けられた番号が、世界中の登山家に通じる名前になった。山の名前にも、地図をつくった人々の歴史が残っている。