コモド島やフローレス島など、インドネシアの限られた島々には、体長3メートルほどにもなるコモドオオトカゲが暮らしている。恐竜のような姿をしているが、恐竜がそのまま生き残った動物ではない。現代のトカゲの仲間で、島の生態系では大型の捕食者として働く。
獲物を探すときは、二股に分かれた舌を出し入れして空気中の匂いの手がかりを集める。シカなどの大型哺乳類を襲うこともあり、鋭い歯で傷をつけるだけでなく、毒腺から出る物質が獲物に影響すると考えられている。
こんなに大きなトカゲがなぜ島で暮らしているのか。島の進化というと小さくなったり巨大化したりする不思議な現象が注目されがちだが、コモドオオトカゲの起源は複雑で、島へ閉じ込められたから単純に巨大化したとは限らない。化石や分布の研究では、かつての生息域の変化にも関心が向けられている。
現在、観察できる場所は国立公園などで管理されている。巨大な捕食者が暮らす島だからこそ、人が近づく際にも距離と安全が必要になる。