ブルネイ国王の宮殿「イスタナ・ヌルル・イマン」には、ギネス世界記録によれば1788もの部屋がある。部屋の数だけで小さな町のようだが、これは単なる巨大住宅ではない。国王の住居であり、公務や国家の儀式に使われる施設でもある。
宮殿は1984年に完成し、広さは約20万平方メートルとされる。大きな宴会場や宗教行事に関わる施設も含まれ、国家の行事を行う建物としての役割がある。すべての部屋が一人の生活のためにあるわけではない。
ブルネイは石油と天然ガスによって富を築いてきた国で、その富は国家の制度や王室のあり方とも深く関わっている。巨大な宮殿は、政治的な権威を示す建築でもある。
「1788室」と聞くと迷子になるかどうかを心配したくなるが、現実には用途の異なる多くの空間が集まっている。ひとつの建物が住宅であると同時に、国家の儀式の場になっているところに、この宮殿の特徴がある。