ベネズエラのマラカイボ湖の南西側では、夜の空で何度も稲妻が光ることがある。カタトゥンボの雷と呼ばれ、世界でも特に雷の多い地域として知られている。米国NOAAの紹介では、平均して年間約160夜に雷雨が見られるという。
ここで雷雲が発達しやすい理由には、湖の地形と周囲の山地が関わっている。湖から供給される水蒸気、夜に変化する風、山に囲まれた地形が重なり、湿った空気が上昇して積乱雲を育てると考えられている。
ただし、雷は毎夜必ず起こるわけではない。季節やその年の天候によって頻度は変わり、雨や雲の条件によって見え方も違う。遠くから稲妻が光っているように見えても、雷そのものは危険な自然現象だ。
昔の船乗りたちは、遠くから見える稲妻の光を航行の目印にしたと伝えられ、「マラカイボの灯台」という呼び名もある。人が灯台を建てる前から、湖の上で繰り返し起きる雷は、暗い海から見える光だった。
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