南米の小さな国スリナムの内陸には、熱帯雨林が広大に続いている。その中でも中央スリナム自然保護区は約160万ヘクタールあり、国土の約10分の1に相当する。地図上で一つの保護区として指定される範囲が、これほど大きい。
この森にはジャガー、オオカワウソ、サル、ナマケモノなど多様な生き物が暮らす。川の源流や、巨大な岩山が森の中に現れる場所もあり、森林だけでなく地形や水系を含めて保護されている。
大きな自然保護区には利点がある。動物が長い距離を移動したり、季節によって餌の場所を変えたりするための広い環境を保てる。一方、面積が広ければ管理も難しい。違法な採掘や周辺の開発、道路建設によって川や森が影響を受けるおそれもある。
ユネスコはこの保護区を世界遺産に登録している。森を一部だけ切り取って守るのではなく、広い生態系として残すことに意味がある場所だ。
