ひとくち雑学 · 生物

プエルトリコの夜の海が青く光るのは、無数の小さな生き物のため

更新日:2026-10-30
プエルトリコ・ビエケス島のモスキート湾。青い生物発光は夜間に観察される
プエルトリコ・ビエケス島のモスキート湾。青い生物発光は夜間に観察される撮影・制作:Edgar Torres / Wikimedia Commons(元画像) · CC BY 3.0(表示サイズのみ変更)

プエルトリコのビエケス島にあるモスキート湾では、夜の水面へパドルを入れると、青緑色の光が流れるように現れる。カヤックの周囲や水をかき混ぜた場所に、細かい光の粒が一瞬だけ広がる。電灯を沈めたわけではない。

光を出しているのは、海水の中を漂う渦鞭毛藻の仲間だ。外から刺激を受けると化学反応によって発光する種類がおり、多数の個体が集まれば、水の動きに合わせて明るい筋が見える。光はずっと続くのではなく、刺激を受けた瞬間に強く現れる。

モスキート湾は湾の入口が狭く、マングローブなど周囲の環境が発光生物の生息に関わっていると考えられている。ただし、月が明るい夜は周囲の光で見えにくくなるなど、発光の印象は天候や観察条件によって変わる。

観光のために生物を傷つけたり、水を汚したりすれば、光を生む生態系そのものに影響しかねない。神秘的な青い光は、海の中に漂う目に見えないほど小さな生き物たちの活動がつくっている。

REFERENCES

参考文献・出典

  1. Guinness World Recordsが公開する解説・資料(プエルトリコ) ↗Guinness World Records

リンク先は外部サイトです。本文は資料を参考に独自に執筆しています。