ガラパゴス諸島の黒い溶岩の上では、イグアナが何匹も日なたに並んでいる。見た目は古代の爬虫類のようだが、彼らの食事場所は陸だけではない。ウミイグアナは海へ泳ぎ出し、岩に生えた海藻を食べる。
水中では横に平たい尾を振り、鋭い爪で岩にしがみつく。餌を食べて陸に戻ると、太陽の熱を受けて体を温める。爬虫類は体温が外の環境に大きく左右されるため、冷たい海に長時間とどまることには限界があるのだ。
海水とともに取り込んだ余分な塩は、鼻の近くにある塩類腺から排出する。塩を吹き出すような動きが見られることもあり、鼻の周りに白い塩の結晶が付いている個体もいる。
こうした特殊な適応があっても、食べる海藻が減れば生き残れない。エルニーニョなどで海水温や餌の状態が変わると、大きな死亡率の上昇が起きることがある。島で進化した独特の能力にも、環境の変化に対する限界がある。
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