青い海に白い雲が映り込んだような模様を持つ宝石がある。ラリマーという名で知られる、青色のペクトライトだ。主要な産地はドミニカ共和国で、カリブ海の風景を連想させる見た目から島の名物になった。
ペクトライトという鉱物自体は世界のほかの場所でも見つかるが、美しい青色のラリマーは珍しい。地中で熱水が岩石に作用して鉱物をつくり、その成長過程で色や模様に違いが生まれた。青さには銅などの微量成分が関与すると説明されている。
ラリマーは透明な海水が固まった石ではない。実際には地下の鉱物が、光を受けて青や白の複雑な模様に見えている。切り出した石を磨くと、同じ鉱物でも波のような線や雲のような斑点が現れる。
宝石の価値には産地の希少さも関わる。ラリマーはその色だけでなく、特定の島の地質の歴史と結びついた石でもある。
