キューバの花のそばに、ハチと見間違えるほど小さな鳥が浮かんでいることがある。マメハチドリは、現存する世界最小の鳥として知られ、オスの体重は約2グラム。コイン数枚より軽い体で、空中に止まりながら花の蜜を吸う。
小さくても飛び方は本格的だ。ハチドリの仲間は翼を独特の軌道で素早く動かし、前進するだけでなく、花の前で同じ場所にとどまることができる。そのためには筋肉へ大量のエネルギーを送り続けなければならず、小さな体は頻繁な採食を必要とする。
繁殖期にはオスの羽に鮮やかな色が現れ、メスを引きつけようとする。巣や卵も非常に小さいが、親鳥は巣をつくり、抱卵し、子を育てるという鳥としての仕事をすべてこなしている。
「鳥の最小記録」と聞くと数字だけに注目しがちだ。しかし2グラムという質量の中で、心臓や筋肉、消化器官が働き、羽を動かしている。小さいことは、単に体を縮小したという意味ではない。
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