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コスタリカで兵舎が博物館になった日

更新日:2026-10-30
かつて軍の兵営だったコスタリカ国立博物館の外観
かつて軍の兵営だったコスタリカ国立博物館の外観撮影・制作:Fespinozalemistre / Wikimedia Commons(元画像) · CC BY-SA 4.0(表示サイズのみ変更)

コスタリカの首都サンホセにある国立博物館は、歴史や自然の展示を見る場所として知られる。ところが建物の外観には、厚い壁や塔など軍事施設だったころの面影が残っている。ここはかつて、首都の要所に置かれたベジャビスタ兵営だった。

1948年、コスタリカでは内戦が起きた。同じ年の12月1日、暫定政権を率いたホセ・フィゲレスは兵営の壁の一部をハンマーで打ち、軍隊の廃止を象徴する行為を行う。博物館は今も、この出来事を建物の歴史の重要な場面として紹介している。

軍隊の廃止が意味するのは、国境を警備する人も警察官もいなくなるということではない。コスタリカは常備軍を持たない一方、警察などの治安機関は維持してきた。1949年の憲法にも常設の軍隊を廃止する方針が盛り込まれた。

兵営の建物が国立博物館の本拠地になったのも1949年のこと。かつて武器や兵士を収容していた場所には、考古資料や自然史の展示が置かれるようになった。軍の施設を取り壊して何も残さなかったのではなく、建物を別の役割に変えた点が、この話の特徴である。

現在も残る壁を見れば、その場所が最初から博物館として設計されたわけではないことが分かる。国の歴史を展示する建物そのものが、国の制度を変えた出来事の資料になっている。

REFERENCES

参考文献・出典

  1. www.museocostarica.go.crが公開する解説・資料(コスタリカ) ↗www.museocostarica.go.cr
  2. Los secretos del jardín: Abolición ↗コスタリカ国立博物館

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