ひとくち雑学 · 歴史

ジンバブエの巨大な石壁は、接着剤なしで積み上げられた

更新日:2026-10-30
ジンバブエの古代都市グレート・ジンバブエの巨大な石壁
ジンバブエの古代都市グレート・ジンバブエの巨大な石壁撮影・制作:Andrew Moore from Johannesburg, South Africa / Wikimedia Commons(画像の原典) · CC BY-SA 2.0(表示サイズのみ変更)

ジンバブエ南東部のグレート・ジンバブエには、曲線を描く巨大な石壁が残っている。石材は細かく積み上げられているが、モルタルのような接着材をほとんど使っていない。石を選び、形を整え、重さと配置で壁を安定させたのである。

都市が栄えたのは、おおむね11~15世紀。周辺では農業や牧畜が行われ、遠くの交易路を通じて金などの資源が取引された。石の建築群は、政治や儀礼に関わる重要な場所だったと考えられている。

ところが植民地時代には、これほどの都市をアフリカの人々が造ったとは認めたがらず、外部の文明に由来すると主張する人々がいた。考古学的な調査は、現地の社会が都市を築いたことを明らかにしていった。遺跡を誰が造ったかという問いには、単なる歴史の謎だけでなく、植民地支配下の偏見も絡んでいたのだ。

グレート・ジンバブエの石壁は、技術を示すだけではない。建設した人々の歴史を正しく取り戻すためにも、重要な資料となっている。

REFERENCES

参考文献・出典

  1. UNESCO世界遺産センターが公開する解説・資料(ジンバブエ) ↗UNESCO世界遺産センター

リンク先は外部サイトです。本文は資料を参考に独自に執筆しています。