ひとくち雑学 · 地理

アンゴラの「月の展望台」は、地球の雨がつくった

更新日:2026-10-30
アンゴラの風雨で削られた赤茶色の地形ミラドウロ・ダ・ルア
アンゴラの風雨で削られた赤茶色の地形ミラドウロ・ダ・ルア撮影・制作:Paulo César Santos / Wikimedia Commons(画像の原典) · CC0(表示サイズのみ変更)

アンゴラの首都ルアンダから南へ行くと、海岸近くの大地が突然、奇妙な形にえぐられた場所が現れる。赤茶色の地層に幾筋もの溝が走り、尖った土の柱が立ち並ぶ。ミラドウロ・ダ・ルア――ポルトガル語で「月の展望台」と呼ばれる場所だ。

遠くから見ると、別の惑星の写真のように見える。しかし隕石の衝突跡でも、火山の火口でもない。柔らかさの違う土や岩の層が、水と風で少しずつ削られてできた地形である。

雨が降ると、地表を流れる水は小さな溝へ集まり、土を運び去る。水の流れが繰り返されるうちに溝は深くなり、侵食に強い層や部分だけが突き出して残る。普段は乾いて見えても、時折降る強い雨が地形を変えることは珍しくない。

ここで面白いのは、月面に似た景色をつくっている力が、実際には地球特有の風化や水の流れだという点だ。名前は月を連想させるが、岩肌を細かく刻んだのはこの土地の雨だった。

REFERENCES

参考文献・出典

  1. Atlas Obscuraが公開する解説・資料(アンゴラ) ↗Atlas Obscura

リンク先は外部サイトです。本文は資料を参考に独自に執筆しています。