ビクトリアの滝では、ザンベジ川が広い崖の縁から一気に落ち込み、下の谷へ大量の水を流し込む。ところがザンビア側の滝の縁には、水の少ない季節に限って人が入れる天然の岩のくぼみがある。デビルズ・プールと呼ばれる場所だ。
写真では、滝のすぐ手前で人が水に浸かっている。岩の形が水の流れを一部せき止めるため、適切な条件下では滝壺へそのまま流される状態にはならない。ただし、危険がないという意味ではない。水位が高くなる季節には立ち入りが認められず、案内付きの限られた条件で利用される。
この場所をつくっているのは、特別な建設工事ではなく、長い時間をかけた川の侵食と岩の凹凸だ。滝の水量が大きく変われば、同じ岩のくぼみでも周囲の流れは別物になる。
ビクトリアの滝を訪れたからといって、誰でも気軽に縁へ行けるわけではない。利用時期と安全上の条件を現地の専門家が判断する場所であることまで含めて、デビルズ・プールの珍しさを知っておきたい。
