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チュニジアの地方都市に、3万5000人を収容する闘技場ができた

更新日:2026-10-30
チュニジアの巨大な古代ローマ闘技場エル・ジェム
チュニジアの巨大な古代ローマ闘技場エル・ジェム撮影・制作:Carole Raddato / Wikimedia Commons(画像の原典) · CC BY-SA 2.0(表示サイズのみ変更)

古代ローマの闘技場というと、ローマ市のコロッセオがあまりに有名だ。しかしチュニジアのエル・ジェムにも、同じような石のアーチが何段も積み上がる巨大な闘技場がある。周囲の現代の家並みと比べると、その大きさがよく分かる。

建設は3世紀ごろ。約3万5000人を収容できたとされ、北アフリカに残るローマ時代の建築の中でも特に壮大なものだ。観客は階段状の席から、中央の砂を敷いた競技場を見下ろした。

なぜ帝国の首都から遠い場所に、これほど大きな建物が必要だったのだろう。この地域は古代にはオリーブ油などの生産で栄え、地中海の交易と結びついて富を蓄えた都市が存在していた。大規模な公共建築は、その経済力や都市の権威を表すものでもあった。

現代の地図ではエル・ジェムは大都市ではない。だからこそ、巨大な闘技場が残っていることに驚かされる。ローマ帝国の豊かさと都市文化は、地中海の北岸だけに集中していたわけではなかった。

REFERENCES

参考文献・出典

  1. UNESCO世界遺産センターが公開する解説・資料(チュニジア) ↗UNESCO世界遺産センター

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