エジプトのギザで有名なピラミッドは、ナイル川をさらに南へたどったスーダンにも残っている。メロエの遺跡では、鋭く尖った小型のピラミッドが何基も並び、乾いた大地に独特の風景をつくっている。
この建物を築いたのは、古代ヌビアで繁栄したクシュ王国の人々だ。王や王族の墓としてピラミッドが使われ、独自の宗教や政治の文化が育まれた。エジプトの影響を受けた面があっても、単にエジプトの建築をまねた都市というわけではない。
スーダンにあるピラミッドの数は数え方によって違うが、200基以上とされ、エジプトより多いという説明もよく見られる。ただし、数の多さだけを比べても歴史は分からない。造られた年代も、傾斜や高さも、埋葬の方法も違うからだ。
ユネスコ世界遺産に登録されたメロエの遺跡には、王国の中心地だったころの宮殿や聖域の跡もある。ピラミッドを入口にしてその周辺を調べれば、ナイル流域で栄えたもう一つの文明の姿が現れる。
.jpg?width=960)