ルワンダでは、月末の土曜日の午前になると、住民たちが道路や公共の場所の手入れに集まる。「ウムガンダ」と呼ばれる共同作業だ。道路脇の清掃、排水路の整備、学校の修繕など、地域ごとに違う仕事を行う。
ウムガンダという言葉は、共同で働くという意味と結びついている。共同作業の習慣そのものは古いが、現在の制度は、1994年のジェノサイド後の復興や社会再建の中で整備されてきた。国連の紹介記事では、地域の課題に住民が参加する機会として扱われている。
しかし、単に善意のボランティアが集まっていると考えると実態を見落とす。参加には行政上の義務も関わり、作業時間中の営業や交通が制限されることもある。共同作業の効果だけでなく、参加をどのように求めるかという点も制度を考えるうえで重要だ。
掃除する人を雇うのではなく、住民が一定の時間を使って公共空間を維持する。ウムガンダの風景には、街の清潔さだけでなく、国家と地域社会の関係が表れている。
