ひとくち雑学 · 生物

ナミビアの草原に並ぶ丸い空白は、誰がつくったのか

更新日:2026-10-30
ナミビアの草原に規則的に現れる草の生えない丸いフェアリーサークル
ナミビアの草原に規則的に現れる草の生えない丸いフェアリーサークル撮影・制作:Thorsten Becker (= Beavis729 , Beavis729 ) / Wikimedia Commons(画像の原典) · CC BY-SA 2.0 de(表示サイズのみ変更)

ナミビアの乾いた草原を上空から見ると、植物のない丸い場所が規則的に並んでいる。周囲には草が生えているため、地面に大きな水玉模様が描かれたようだ。「フェアリーサークル」と呼ばれるが、妖精の仕事だと考える研究者はいない。

問題は、その円が何によってできるかである。シロアリが植物の根を食べたり、地面の性質を変えたりして円の中央に草が生えなくなるという説がある。一方、雨の少ない土地で植物が水を奪い合い、草の生え方が自発的に規則正しくなると考える研究者もいる。

植物が自分たちで等間隔の場所を決めるわけではない。それでも、近くの植物と土壌水分を競い合う過程が重なれば、規則的な模様が現れることがある。数学的なモデルでは、こうした現象を「自己組織化」として説明する。

実際の地面を掘り、雨の後にどこへ水が集まるかを調べ、シロアリの活動を観察する研究が続いている。観察地によって結果が異なるため、すべての円を一つの原因だけで説明できるのかも議論されてきた。自然の謎は、見た目が幾何学的だからといって解き方まで単純ではない。

REFERENCES

参考文献・出典

  1. Encyclopaedia Britannicaが公開する解説・資料(ナミビア) ↗Encyclopaedia Britannica

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