モザンビーク北部で蜂蜜を採るヤオ人の中には、森へ入るときに特別な声を出す人々がいる。「ブルル、フム!」という呼び声だ。その声を聞いて現れることがあるのが、野生のノドグロミツオシエという鳥。鳥は木から木へ飛び移り、人を蜂の巣へ導く。
この協力には、双方の利益がある。人間は鳥の案内で蜂の巣を見つけやすくなる。一方、鳥は人間が蜂の巣を開けた後、残された蜜ろうなどを食べられる。蜂の巣がどこにあるか知っていても、自力で開けることは簡単ではないのだ。
本当に声が鳥に通じているのだろうか。2016年に『Science』に発表された研究では、ヤオ人が使う独特の呼び声と、それ以外の音を録音して比べた。特別な声を聞かせたとき、鳥に案内される確率は約33%から66%へ、蜂の巣が見つかる確率も約17%から54%へ上がった。
犬のように飼育され、人の指示に従う動物ではない。森を自由に飛び回る鳥と人が、互いの行動を利用し合っている。研究者はさらに、人間が鳥の呼び声に反応することも調べ、双方向の合図として理解しようとしている。
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