リベリアの国旗には赤と白の横縞があり、左上の青い部分に白い星が一つ描かれている。アメリカの星条旗に似ているが、単にデザインを参考にしたというだけの話ではない。国の成立そのものが、アメリカの歴史と深く結びついている。
19世紀、アメリカ植民協会は、自由黒人や解放された奴隷の一部を西アフリカへ移住させる計画を進めた。移住者たちの入植地を中心に政治的な社会がつくられ、1847年にリベリアは独立を宣言する。星条旗に似た国旗や、アメリカに影響を受けた制度は、その歴史を反映している。
ただし、そこは人のいない土地ではなかった。移住者が来る前から多くの共同体が暮らしており、移住者と在来の人々の関係は平等とは限らなかった。政治権力の集中や土地をめぐる対立など、独立の物語には複雑な面もある。
国旗の一つの星はリベリアの独立を象徴すると説明される。旗が似ている理由をたどっていくと、大西洋を渡った人々の歴史と、新しく成立した国家の内部にあった格差の両方に行き着く。