スマートフォンの地図に表示される現在地は、GPSなどの測位衛星が送る正確な時刻情報を利用して計算されている。
なぜ時計のずれが問題になるのか
衛星から地上へ届く電波は光速で進む。信号を受け取るまでの時間を測ることで、衛星からのおおよその距離を求める。
そのため、時計にごく小さなずれが生まれても、測位には大きな誤差が出る。
2つの相対論的な効果
地球のまわりを高速で移動するGPS衛星の時計には、特殊相対性理論による遅れが生じる。地上より重力の弱い位置にあることによって、一般相対性理論による進みも生じる。
NISTによれば、その差は一日当たり約38マイクロ秒だけ衛星の時計が速く進む方向になる。
実際の測位には補正が必要
このずれを無視し続けると、測位の正確さを保てない。相対性理論は遠い宇宙の話だけでなく、日常の位置情報サービスを支える技術になっている。