解説 · 物理・化学

振り子はなぜ一定のリズムで揺れるのか

糸の長さを2倍にすると、周期も2倍になる? 振り子の法則を動かしながら確かめる。

更新日:2026-10-29

糸の先に重りを付けて揺らすと、重りは左右を往復する。この単純な運動は、重力を測定したり、時計をつくったりするためにも利用されてきた。

周期を決めるもの

振り子が一往復する時間を周期という。糸が十分軽く、空気抵抗や支点の摩擦がなく、振れる角度が小さい単振り子なら、周期は近似的に次の式で表される。

T = 2π √(L / g)

ここで T は周期(秒)、L は糸の長さ(m)、g は重力加速度(m/s²)を表す。

式を見ると、周期が重りの質量には依存せず、糸の長さと重力加速度で決まることが分かる。

糸を長くするとどうなる?

周期は糸の長さの平方根に比例する。例えば、長さを4倍にすると周期は2倍になる。一方、長さを2倍にしただけでは周期は2倍にはならず、約1.41倍となる。

また、重力加速度が小さい場所では、同じ振り子でもゆっくり揺れる。地球と月の条件を下の装置で比較してみよう。

このモデルの限界

周期の式がよく成り立つのは、振幅が小さい場合である。大きく振らせると周期はわずかに長くなり、単純な式からずれる。また、実際の振り子には摩擦と空気抵抗があるので、放置すると振幅は小さくなる。

下の装置は振幅12度、摩擦なしの理想化モデルである。

TRY IT YOURSELF

動かして、確かめる

数値を変えると何が起きるだろう。実際に操作してみよう。

小角度近似モデル(初期角度12°)
1往復の時間2.01 秒

糸が長いほど、重力が弱いほど周期は長くなる。T = 2π√(L/g)。摩擦は考えない。

REFERENCES

参考文献・出典

  1. 15.4 Pendulums ↗OpenStax, University Physics Volume 1

リンク先は外部サイトです。本文は資料を参考に独自に執筆しています。