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フィジーには7ドル札がある。その理由はラグビーだった

更新日:2026-10-30

財布から「7ドル札」が出てきたら、偽札を疑うかもしれない。紙幣の額面といえば、1、5、10、20、50といった数字が一般的だからだ。ところがフィジーでは、本当に7ドル札が発行された。

フィジー準備銀行が公開する2017年発行の実物の7フィジードル記念紙幣
2017年発行の本物の7フィジードル記念紙幣。青い紙幣にはラグビー選手が描かれている。 画像掲載元:フィジー準備銀行(公式ページ)。画像の著作権等は権利者に帰属します。公式サイトの画像を外部参照しています。

理由は、ラグビーである。

2016年のリオデジャネイロ五輪で、フィジー男子代表は7人制ラグビーの金メダルを獲得した。しかも、これはフィジーにとってオリンピック史上初の金メダル。ラグビーが国民的な人気を誇るフィジーにとって、まさに歴史的な瞬間だった。

翌2017年、フィジー準備銀行は、この快挙を記念した7ドル紙幣を発行した。普通の銀行券とは異なる、なんとも中途半端に見える「7」という額面は、7人制ラグビーの7にちなんでいる。紙幣には優勝チームや選手たちの姿が描かれ、法定通貨として使えるように作られた。

中央銀行は、この紙幣が実際の支払いに使われるだけでなく、記念品として多くの人に保管されることも見込んでいた。額面としての7ドルと、歴史的な勝利を記憶するための一枚という二つの役割が重なっている。

フィジーはその後、東京大会でのラグビーのメダル獲得を記念した別の7ドル札も発行している。

国が紙幣に刻むのは、普通は王や政治家、歴史的建造物などだ。しかしフィジーの7ドル札には、スポーツで国中が沸いた瞬間がそのまま残されている。

REFERENCES

参考文献・出典

  1. Reserve Bank of Fiji, “Launch and Issuance of Commemorative Banknotes and Coins” (2017) ↗Reserve Bank of Fiji
  2. Reserve Bank of Fiji, “Fiji’s New Circulation Commemorative Banknote” (2022) ↗Reserve Bank of Fiji
  3. Reserve Bank of Fiji — 2017 Rugby Series $7 Banknote (Blue) 実物画像 ↗Reserve Bank of Fiji

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