ミャンマーのチャイティーヨー山には、崖の端に大きな金色の岩が載っている。岩の一部は下の岩盤から突き出して見え、今にも転がり落ちそうだ。仏教徒にとっては大切な巡礼地で、「ゴールデン・ロック」と呼ばれている。
伝承では仏陀の髪が岩を支えていると語られ、参拝者が金箔を貼る習慣も受け継がれている。黄金色の表面は自然の金鉱石ではなく、人々が祈りの中で形づくってきたものだ。
地質学的に考えれば、巨大な岩が支えられるのは、接触している場所や重心の位置などが安定に関わるためである。ただし、写真だけから岩の内部構造や今後の安全性まで判断できるわけではない。
一つの岩に対して、地質学者なら岩石と安定性を、参拝者なら信仰と伝承を考える。チャイティーヨーでは、独特の自然の形と長い宗教的な意味が重なっている。