温度と圧力を適切にそろえると、水は固体・液体・気体の3状態で平衡になれる。
この特別な状態を『三重点』という。水の三重点は約0.01℃で、圧力を含めた条件が重要になる。氷と水だけが共存する普通の融点とは異なり、三重点では水蒸気も平衡にある。
かつてケルビンという温度単位の定義に水の三重点が使われていたが、2019年以降はボルツマン定数を固定する方式に変わった。現在でも三重点を実現する装置は温度計の校正などに利用される。
水は普通、温度を下げると氷になり、上げると水蒸気になる。しかし温度と圧力の両方を適切に設定すると、三つの状態が平衡で共存できる。
三重点が約0.01℃であることは、単に『水は0℃で凍る』と覚えるだけでは見えない物質の性質を示す。相変化は温度だけでなく圧力にも依存している。