オオカバマダラの北への移動は、一頭の蝶が往復する旅ではない。
北米東部のオオカバマダラは、メキシコの越冬地を出発し、途中で卵を産みながら世代を交代して北へ移動する。春から夏に生まれる成虫は数週間で世代交代するが、秋に現れる渡りの世代は数か月以上生き、遠い越冬地へ向かう。
つまり越冬地へ戻る蝶の多くは、春に旅立った蝶の子孫に当たる。経験したことのない道のりを移動する仕組みは、太陽の位置や体内時計などと関係すると考えられている。地域によって渡りの距離や習性は異なる。
北米のオオカバマダラでは、春から夏に世代を交代しながら北へ広がり、秋の特別な世代が南へ長距離を移動する。往復の旅を一頭が全部経験するわけではない。
季節ごとに寿命や行動が大きく異なるのも興味深い。経験のない越冬地へ向かう手がかりとして太陽の位置や体内時計などが研究されている。