チョウが葉に止まるのは、ただ休んでいるからとは限らない。足で味を調べていることもある。
チョウの脚には、植物の成分を感じ取る味覚受容器がある。口で葉をかじらなくても、葉の表面に触れることで、そこが卵を産むのに適した植物か判断する手がかりを得られる。成虫は口吻というストロー状の口で花の蜜などを吸うが、産卵場所の選択には脚の感覚が重要になる。
味覚は舌だけにあるとは限らない。チョウの体では、採食する場所と産卵する場所で、異なる感覚器が活躍している。
チョウが花の蜜を吸う口吻と、葉へ触れる脚は別の役割を持つ。成虫にとって蜜が食物でも、幼虫が食べられる植物は限られる場合がある。
メスが植物の表面を調べるのは、自分の食事よりも、卵からかえった幼虫の食物を探すことにつながる。足の味覚は次の世代の生存にも関係している。