冷たい海で暮らすラッコには、クジラのような厚い脂肪層がない。
ラッコは現生の哺乳類でも特に密な体毛を持ち、皮膚の近くに空気の層を保って体温が奪われるのを防ぐ。スミソニアンの研究紹介では、1平方インチ当たり最大約100万本の毛があるとされる。
毛づくろいを繰り返すのは、単なる清潔好きではない。毛の間に空気を取り込み、断熱効果を保つために必要な行動でもある。油などによって毛の構造が乱れると、体温を守る能力が落ちてしまう。
クジラやアザラシのような厚い皮下脂肪で保温する方法とは異なり、ラッコは非常に密な毛の中に空気を保つことで水から熱が奪われるのを防ぐ。
毛づくろいは体をきれいにするだけでなく、断熱に必要な空気の層を維持する行動でもある。毛が油などで汚れると保温能力が落ちる危険がある。