キリンは大きな体をしているのに、地面の草を主食にする動物ではない。主に樹木や低木の葉、若枝、花などを食べる**ブラウザー(葉食性の草食動物)**である。
舌は長くて器用
舌はおよそ45〜50cm。枝へ巻きつけられ、細かな葉だけを集めることができる。上唇も動かしやすく、口の中にはトゲへの対処に役立つ丈夫な部分がある。
キリンの舌は青紫色で、先端ほど色が濃い。日焼け防止説はよく紹介されるが、理由は十分に確定していない。近縁のオカピも暗い色の舌を持つ。
トゲの多い木がごちそう
アカシア類などの樹木はトゲを持ち、多くの草食動物から葉を守る。キリンはその間へ舌を伸ばして採食する。樹木の側も、葉に含まれる防御物質やトゲの形成を変化させる場合がある。
食べる高さは体格や性別、季節で異なる。大きなオスとメスが違う高さを使えば、食物競争が弱まる可能性もある。
飲み込んでからもう一度かむ
キリンは牛と同じ反芻動物である。食べた葉をいったん飲み込み、胃から戻してかみ直す。胃は4つの区画からなり、微生物の働きも利用して植物を分解する。
例外的に、動物の骨をかじる行動も観察されている。カルシウムやリンの補給と関係する可能性があり、植物以外を口にするからといって肉食動物という意味ではない。
水はどうする?
葉に含まれる水分を利用するため、毎日水場へ行く必要がない場合がある。水を飲むときは長い脚を広げて頭を下げるが、この姿勢は捕食者への警戒が難しくなる。キリンにとって飲水は、ただ口を水につければよい行動ではない。