解説 · 生物

キリンの赤ちゃんはどう生まれる? 高さ1.8mの新生児と育児

約15か月の妊娠、立ったままの出産、誕生直後の立ち上がり、複数の親による子守りなどを詳しく解説する。

更新日:2026-10-29

キリンの赤ちゃんは、生まれた瞬間から驚くほど大きい。しかし、体が大きいからといって安全とは限らない。野生では、出産から最初の1年までが特に重要な時期だ。

妊娠期間はおよそ15か月

キリンの妊娠はおよそ446〜457日という資料があり、人間の妊娠期間よりかなり長い。通常は1頭を産み、双子は珍しい。

キリンのメスは立ったまま出産する。子どもは前脚や頭などが出てきたあと、地面へ落ちる。赤ちゃんが高い位置から落下する姿は驚きだが、これは通常の出産の一部である。

生まれた直後から立つ

出生時の肩までの高さは1.5〜1.8mほどとされ、体重も数十kgから100kg近くになる。文献によると、生後5〜20分ほどで立ち上がる例があり、1時間以内に授乳が始まる場合もある。

この速さは、ライオンなどの捕食者から身を守るうえで重要だ。とはいえ、幼い子どもはまだ十分に速く走れないため、母親による警戒や保護が必要になる。

草むらに隠す育児

生後しばらくは、母親が子どもを草むらに伏せさせて離れることがある。子どもは目立たないようにじっとし、母親が戻ってくるのを待つ。

数週間たつと、子どもが集まる「クレッシュ」と呼ばれるグループに加わることもある。母親の一部が子守り役のように見張ることがある。

葉を食べるまで

生後数週間で葉を口にする例もあるが、母乳が主な栄養となる。4か月前後から植物の採食と反芻が進み、9〜12か月ごろに離乳が進むことが多い。

ただし、生育速度や離乳時期には地域・個体差が大きい。繁殖の成功を理解するには、捕食や食物条件だけでなく母親の年齢や経験なども重要になる。

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REFERENCES

参考文献・出典

  1. Reproduction & Development ↗San Diego Zoo Wildlife Alliance Library
  2. Baby giraffe: your questions, answered ↗Giraffe Conservation Foundation
  3. A review of the social behaviour of the giraffe ↗Mammal Review, Muller et al. (2022)

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