衛星にも惑星のような磁場がある。ガニメデは、その代表例だ。
ガニメデは太陽系最大の衛星で、直径は水星より大きい。NASAのガリレオ探査機は1996年にガニメデ固有の磁場を発見した。周囲は木星の強い磁場の中にあるが、その内部で別の磁場が生じている。
ハッブル宇宙望遠鏡によるオーロラの観測も、地下に塩水の海がある可能性を調べる手がかりになった。ガニメデには氷の下に液体の層があると考えられているが、その詳しい構造は研究中だ。
ガニメデは木星の強い磁場の中にありながら、内部でつくられる独自の磁場を持つ。探査機による磁場の測定は、天体の内部がどのような物質でできているかを考える手がかりになる。
磁場の性質やオーロラを調べる研究から、氷の下に塩水の海が存在する可能性も示されている。表面に見えない内部を、宇宙から観測する例だ。