1947年に実験された初期の電子メモリには、テレビに似た真空管が使われていた。
ウィリアムズ・キルバーン管は、ブラウン管の内側に電荷の状態をつくってビットを保存する方式だった。電子ビームによる点の配置や、表面の電荷変化を検出して情報を読み取る。時間がたつと状態が失われるため、保存した情報を繰り返し更新する必要があった。
現在の半導体メモリとは姿がまったく違うが、高速に電子的に情報を蓄えるという発想では同じ目的を持つ。Computer History Museumは1947年の重要な電子メモリの実験として紹介している。
現代のメモリには半導体の回路が使われるが、初期のコンピューターは電子ビームを真空管の内面へ当てて情報を保持する方式も試した。画面に映像を出す発想に似た技術で、電荷の変化を読み取っていた。
情報が消えないように繰り返し書き直す必要があった点では、現在の一部のメモリが内容を更新し続けることとも共通する。見た目は違っても目指す機能は同じだった。